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リスニングが苦手だと感じる理由は?克服するための勉強方法とおすすめアプリ&サイト

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リスニングが苦手

英語学習者の中には、「4技能の中でリスニングが一番苦手……」「英語を読むことはできても、聞き取りができない……」と悩んでいる方は少なくないでしょう。英語のリスニングに対する苦手意識を払拭するためには、まず苦手だと感じる理由を特定し、それに応じた勉強法を取り入れることが効果的です。

例えば、英語の「音」を聞き取れていないことが原因なら、発音を重点的に学ぶ必要があります。そこで今回は、リスニングが苦手だと感じる理由と、苦手を克服するための勉強法を紹介します。

「リスニングが苦手」な人のタイプは2種類

まず、リスニングが苦手という方は、大きく2種類のタイプに分かれます。リスニングの苦手意識を克服するためには、自分がどちらのタイプなのかを理解することがとても大切です。

そもそも英文を読んでも理解できない

一つ目は、リスニングができない以前に、そもそも英語の文章を読んでも理解できないタイプの方です。聞き取れなかった音声について、スクリプトを読んでみても理解できないのであれば、こちらのタイプに該当します。

英文を読めば理解することはできるが聞き取れない

二つ目は、英文を読めば理解することはできるが聞き取れないタイプの方です。音声のスクリプトを読めば文章の意味を理解できるけれど、リスニングになると聞き取れない場合は、こちらのタイプに該当します。

リスニングができない・苦手だと感じる理由

英語のリスニング

次に、リスニングが苦手だと感じる理由を、先ほど紹介したタイプ別にお伝えしていきます。自分が「英文を読んでも理解できないタイプ」なのか「英文を読めば理解できるタイプ」なのかが分かったところで、次にリスニングに苦手意識を抱いてしまう理由を特定しましょう。

そもそも英文を読んでも理解できない人の場合

まず、そもそも英文を読んでも理解できない方がリスニングを苦手だと感じる理由を紹介しましょう。

語彙・文法の知識が不足しているから

英語の文章を読んでも聞いても理解できないという方は、シンプルに英語の語彙・文法の知識が足りていません。当然ながら、知らない単語や文法で構成されている文章を理解することは不可能だからです。

基本的に英語のリスニングでは、リーディングと比較してより高度な語彙力・文法力が必要です。その理由は、リスニングでは英単語が次から次へと読み上げられる中で、瞬時にその意味を理解する必要があるからです。

また、文章全体の意味を理解するためには、文法力も必要不可欠です。つまり、英文を読んでも理解できないのであれば、リスニングで英語を聞き取るための基礎が身についていない状態だといえます。

具体的な勉強法については後述していますが、リスニングの苦手意識を克服するためには、語彙力と文法力を強化する必要があるでしょう。

英文を読めば理解できるが聞き取れない人の場合

次に、英文を読めば理解できるけれど、聞き取れない方がリスニングを苦手だと感じる理由について解説します。

英語の発音を勉強していないから

リスニングを苦手だと感じる理由の一つ目は、英語の「発音」の勉強をしてこなかったために、英語の音を聞き取れていないからです。

英語には日本語にはない母音・子音が数多く存在しています。英語を聞き取るためには、日本語にはない音や日本語では区別しない音の存在を学び、それらの音を正しく認識できる必要があります。

例えば、“mouse(ネズミ)”と“mouth(口)”という2つの英単語は、カタカナではどちらも「マウス」と表記されますよね。しかし、英語の/s/と/θ/という音は、まったく異なる2つの子音です。

  • mouse /mάʊs/
  • mouth /mάʊθ/

このように、英語特有の音を正しく聞き分けられるようにならなければ、リスニングの苦手意識を克服することはできません。「これまで発音の勉強をしてこなかった」という方は、これを機に発音を勉強しましょう。

英語の音声を聞くことに慣れていないから

二つ目の理由は、英語の音声を聞くことに慣れていないからです。当然ながら、普段から聞き慣れていない音を聞き取るのは容易なことではありません。英単語や英文法、音素単位での発音の知識があっても、実際に英語が話される際のリズムや抑揚、音声変化などに慣れていなければ、自信を持って英語を聞き取ることはできないでしょう。

リスニングの苦手意識を克服するために、リスニングする英語の量を増やして、英語の音声に耳を慣らしましょう。日本語字幕やスクリプトなどに頼らず、発音や意味に注目して英語の音声をたくさん聞くことが重要です。

リスニングの苦手意識を克服するのに必要な能力

リスニングの練習

では、そもそも英語を聞き取るためには、具体的にどのような能力が必要なのでしょうか?苦手意識克服を目指すにあたって、リスニングで英語を聞き取るためのメカニズムを理解しておきましょう。

聞き取り能力

リスニングに必要な能力の一つ目は、英語の「音」を聞き取る能力です。

英語の音声を聞き取るためには、英語特有の音を正しく聞き分ける必要があります。英単語や英文法の知識があるからといって、英語を聞き取れるとは限らないのはこのためです。

リスニングの苦手意識を克服するためには、発音記号や音声変化などを学び、英語の聞き取り能力を高める必要があります。

意味取り能力

リスニングに必要な能力の二つ目は、英語の意味を取る能力です。具体的には、聞き取り能力を使って聞き取った英単語や英文の意味を、正確に理解する能力のことです。

リスニングでは、次から次へと読み上げられる英文の意味を素早くかつ正確に処理しなければなりません。英語の音を聞き取れているけれど、意味が理解できないのであれば、「意味取り能力」を高める必要があるでしょう。

リスニングの苦手意識を克服するための勉強法

英語のリスニング勉強法

ここまで、リスニングを苦手だと感じる理由を理解していただけたと思います。そこで次に、最初に紹介した「リスニングが苦手な人のタイプ」別に、おすすめのリスニング勉強法を紹介します。

英文を読んでも理解できない人向けの勉強法

まずは、英文を読んでも理解できないという方向けの勉強法を紹介します。

英単語をイメージで覚える

英文を読んで理解できるレベルに到達するために、基礎的な語彙を身につけることが大切です。無理して難易度の高い単語を学ぼうとせず、中学・高校レベルの基礎英単語を確実に覚えることを優先してください。

そのためには、基礎英単語が1,000語以上網羅された単語帳を手に取って、勉強をしていきます。この際、受験勉強のように、英単語を日本語訳とセットで覚えることは避けてください。というのも、「英語⇔日本語」で英単語を覚えてしまうと、英単語のイメージを正確に掴めなくなってしまうからです。

例えば、TOEICのリスニング問題で聞き取った英単語を「英単語⇒日本語⇒イメージ」と変換していては、理解が追いつかなくなってしまいます。英語の音声を聞いたときに、日本語を介さず英単語をイメージで理解できることを目標に、語彙を強化していきましょう。

基礎文法の知識を身につける

次に、英文法の知識を身につけます。リスニングをするにあたって、文章の構造を正しく捉え意味を取るためには、「文法力」が必要不可欠です。英文を読んで理解するのに文法の知識が必要なように、英語を聞いて理解するのにも英文法が必要なのです。

ただし、文法の知識を身につけるといっても、難しく考える必要はありません。というのも、日常英会話レベルの聞き取りなら、中学〜高校で習う「基礎文法」の知識で十分に対応できるからです。

つまり、「単語の意味は分かるのに、文章全体の意味が取れない」という方の多くは、基礎文法の知識がしっかり定着していない可能性が高いです。

その場合は、中学〜高校レベルの英文法参考書を手に取って、基礎文法を学び直しましょう。英単語の学習と同様に、日本語訳に頼らず英語のイメージのまま理解することが大切です。例文などを参考にして、英文法の知識を増やし、リスニングの「意味取り能力」を高めましょう。

英文を読めば理解できる人向けの勉強法

続いて、英文を読めば理解できる方向けの勉強法を紹介しましょう。

英語の母音・子音を学ぶ

英語の音を聞き取れるようになるには、まず英語の母音と子音の発音を学ぶ必要があります。というのも、日本語と英語には音の数に大きな差があるからです。

具体的には、日本語には約70個の音(子音+母音のモーラ)がありますが、英語にはその9倍近くの約600個もの音が存在しています。そのため、英語の音を正しく認識できるようになるためには、日本語にはない母音と子音の音の出し方を学ぶ必要があるのです。

英語の母音・子音は、それぞれ音を作るためのロジック(口の開け方や舌の位置など)が決まっています。そのロジックを学んでおけば、英語の音を聞いた時にその音を正しく認識できるようになります。

発音練習をする

英語の母音・子音と音声変化などの基礎知識を学んだら、「発音練習」に取り組みます。お手本となるネイティブの音声を聞いた後に、実際に声に出して英語の音の出し方を練習しましょう。

発音練習をスピーキング学習の一環だと捉えている人も多いかもしれませんが、実際には英語の発音を聞き取る能力の「土台」となる基礎トレーニングに該当します。これまで聞き取れなかった音がどのように発音されているのか、そのロジックを学ぶことで「音」と「単語」が脳内で結びつき、リスニングの苦手意識を克服できるという流れです。

字幕なしで海外ドラマを見る

発音練習を通して英語の音をある程度聞き取れるようになったら、海外ドラマを活用して実際に耳にする英語の量を増やしましょう。セリフの発音や意味を意識しながらたくさんの英語をリスニングすることで、英語の聞き取り能力を鍛えられます。

ただし、海外ドラマを見る際は必ず「字幕をオフにすること」を徹底してください。というのも、日本語字幕や英語字幕を表示したままにしていると、無意識のうちに「自分の耳で音を聞き取らなければいけない」という意識が薄れてしまうからです。これでは、いくら量をこなしても、リスニングの苦手意識を克服することはできないので注意してください。

おすすめのリスニング勉強サイト・アプリ

最後に、リスニングの勉強に役立つおすすめのサイト・アプリを紹介します。

英文を読んでも理解できない人向け

英文を読んでも理解できないという方が語彙と文法の知識を強化するのに役立つおすすめサイト・アプリを2つ紹介します。

BBC Learning English

BBC Learning English

「BBC Learning English」は、英国放送協会(BBC)が運営する英語学習サイトです。

「文法」「語彙」「発音」「ニュース」「ビジネス」など、さまざまなカテゴリーの英語学習コンテンツを取りそろえています。自分の英語レベルや学びたい内容に合わせて、自分のペースで学習を進めることができます。

また、学習コンテンツの多くは、動画やポッドキャスト番組であるため、リスニングの学習に最適です。「実践的な語彙力を身につけたい」という方におすすめです。

料金

  • 無料

公式サイト

LearnEnglish

LearnEnglish

「LearnEnglish」は、ブリティッシュカウンシルが運営する無料の英語学習サイトです。「リスニング」や「リーディング」など、習得したいスキル別のコンテンツや、「文法」「語彙」「ビジネス英語」などの目的別コンテンツが充実しています。

例えば、「文法」の学習コンテンツでは、自分の現時点での英語レベルに合わせてレッスンを受講できます。文法の理解度をチェックするためのテストや、丁寧な英文法解説などが掲載されており、自己学習がはかどります。

料金

  • 無料

公式サイト

英文を読めば理解できる人向け

続いて、英文を読めば理解できるという方向けのおすすめサイト・アプリを紹介します。

プロンテストシリーズ 発音特訓パック

プロンテスト 発音特訓パック

プロンテストシリーズ 発音特訓パック」は、当社プロンテストが提供するスピーキング練習アプリです。

本アプリでは、会話練習をしながら「発音測定機能」で自分の発音を測定したり矯正したりすることができます。発音測定機能が「どのくらい正確に発音できているか」「どこをどう直せば良いのか」を具体的にアドバイスしてくれるため、一人でも効果的に正しい発音を身につけられます。

アプリは無料でお試しすることも可能です。「試してみたい」と思った方は、ぜひ公式サイトから詳細をチェックしてみてくださいね。

料金プラン

  • 1ヶ月プラン:月額2,200円(税込)
  • 6ヶ月プラン:月額1,320円(税込)
  • 12ヶ月プラン:月額880円(税込)

公式サイト

App Store

Language Learning with Netflix

Language Learning with Netflix

「Language Learning with Netflix」は、Netflixでの英語学習に役立つGoogle Chromeの拡張機能です。この拡張機能を利用すると、Netflixで動画を再生する際に字幕を二つの言語で表示したり再生速度を変更したりできるようになります。

「海外ドラマを使ってリスニング学習をしたい」「普段からNetflixを使って英語を勉強している」という方におすすめです。

料金

  • 無料

公式サイト

まとめ

英語のリスニングが苦手な方のタイプや苦手だと感じてしまう理由、そしておすすめのリスニング勉強法を紹介しました。リスニングの苦手意識を克服するためには、苦手だと感じる理由を特定し、それに応じた勉強法を取り入れることが重要です。

中でも、「発音練習」はリスニングの土台にあたるとても重要な部分なので、できるだけ早い段階で取り組むことをおすすめします。基礎がしっかりとできていれば、後のリスニング学習をよりラクかつ効果的に進められるようになります。

当社プロンテストでは、英語のリスニングに欠かせない「発音」を身につけるためのアプリケーションとサポートを提供しています。「リスニングを飛躍的に伸ばすための発音を学びたい」「プロンテストシリーズ 発音特訓パックを試してみたい」という方は、ぜひ当社プロンテストにご相談ください。

また、プロンテストは定期的に発音セミナーを開催していますので、発音に課題感を持つ方はぜひご参加ください。

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