語学学習の基本

英会話学習者が経験する5つの疑問と、日本人が知らない語学習得の王道3/3


どうやって「発音」の練習をすればいいの?

 

英語を含む全ての言語には、音声学上でそれぞれの発音、つまり発音記号であらわされる音の範囲があります。

子音の場合には正しいと認められるそれぞれの「音」の「周波数」の範囲があります。

母音は単純に、周波数がずれると別の音だと認識されます。

 

子音の場合には次の三つの要素で、正しい音かどうかが判定されます。

 

  • 有声音か無声音(声帯が震えているか否か)
  • 子音が作られる場所(唇、歯の先などの音を作る部位のことを調音器官とよびます)
  • 子音の作り方(弾く、摩擦するなど)

 

子音は上記の3つのいずれかにズレがあると、違う音と認識されます。

それでは、そのズレとはいったいなんでしょうか。

日本人の間違えやすい発音である、RとLの発音の違いを、具体例を用いてご説明しましょう。

[r]も[l]も、日本人の多くの人は日本語の「らりるれろ」で代用します。

しかしながら、[r]についていうと、[r]は舌先を上の歯の歯茎に接近させて、歯茎と舌の間の空気を振動させる有声音です。

上記の三つの言い方をすると、英語の[r]の発音は①有声音、②歯茎、③摩擦音ということになります。(舌が歯茎につかない!)

一方、日本語の「ら」行の音とよく例えられる[l]は、①有声音、②歯茎音③はじき音(側音)(舌が歯茎につかない!)です。

 

日本人の耳には同じように聞こえていますが、異なる音です。

 

もう一つ日本人の苦手な発音である、[th]を例としてあげましょう。

 

例えばthink [θíŋk]の[θ]は、①無声音、②歯音、③摩擦音です。これに対して、日本人の間違いパターンは二つあります。[ʃíŋk] [síŋk]です。カタカナで書くと[ʃíŋk]はシンクで、[síŋk]はスィンクです。I think so.  をアイ シンク ソー と誰かが言うのを聞いたことがあると思います。

その場合の[ʃíŋk]の[ʃ]は①無声音、②後部歯茎音、③摩擦音です。

つまり正しい[θ]では舌先が上の歯の先端から歯の裏側に近づいて、上の歯と舌先の間の空気を振動させる無声音であるのに対し、シンクという音となった場合では、舌先の場所が、残念ながら、歯の長さ分だけ後ろのほうにある、ということになります。

 

このように口の中でどのような事が起きているかわかれば、なんとなく「発音が悪い」ということではなく、ただ数ミリ舌先の場所がずれているというだけのことになります。

こうなると、ネイティブと同じ発音をするのも難しくないですね。

後は、自分の発音を正確に判定してくれる物と、発音の方法だけ抑えれば、発音の練習ができるようになります。

 

発音の練習をする際に避けたほうが良いこと

 

逆に、英語の発音を勉強する上で避けたほうが良いことは一体何でしょうか?

一つは日本人の発音に慣れてしまったネイティブ・スピーカーに指導を受けることです。

 

英会話スクールの中では通じるのに、海外に行くと「通じない」という話もよく聞きます。

 

それはなぜかというと、英会話スクールの先生に悪気はないのですが、みなさんの英語を聞きなれていて「理解してくれている」からなのです。

会話の流れを止めたくない、というのが教える立場の人の気持ちですから、「通じない」部分には目をつむってしまいます。

一回ずつさえぎってしまうと授業になりません。結果的に発音が治らないままになってしまう、というつらい現状でもあります。

 

それでは、国内ではなく、海外人講師との長時間レッスンなら(たとえばスカイプレッスン)よい結果になるでしょうか。

それは、学習者のレベルと目的によって大きく異なります。

すでに自分で「通じる英語」をある程度身につけていて、あとは腕試しや、会話のテクニックを身につけたい方にはお進めです。

しかし、ご自分が「通じる英語」になっていないときにこの方法を選択すると、後々問題が発生することが有ります。

理由はその講師が英語の標準語圏ではありえない癖を身に着けている可能性があるためです。

さきほども書きましたように、言語がネイティブに正しく聞き取れる範囲は

■子音

  • 有声音か無声音か。
  • 口の中のどこでその音が作られるか
  • どのようにして作られるか

 

■母音それぞれの発音記号で示される音の「周波数領域」

 

となります。

たとえば、どんなに流暢な英語をしゃべる外国人だったとしても、もし、その人の国で話されている「英語」が英語の発音ではない場合もあるのです。

アジア系で公用語が英語であったとしても、その流暢な英語は「英語としての音」ではない可能性があります。

もし、あなたが、その国の人であればそれは問題ありません。

しかしあなたがそれ以外の国の人で、母国語が別ならば、最初は英語以外の言語のクセを持った外国人に習わないほうが賢明です

なぜなら、[ð ](theの子音)と発音するときに、たとえば日本人なら、その間違いパターンは[dz][z]で、カタカナで言うと「ザ」となるでしょう。

しかし、もし中国人ならば、その間違いパターンは[t][dz][z][ts][tʃ]など、とても複雑になります。

中国語には2000個の音の種類があるので、日本人がもし中国人の英語をマネしたとしたら、日本人の間違い方ではない音のクセも一緒に学んでしまうことになるからです。

もし、あなたが日本語ともう一つ別の言語の間違いパターンを一緒に学んでしまったら、相手は、ますますあなたの英語を聞き取りにくくなってしまいます。

間違い方にもパターンがあって、一定のパターンであれば、時間がたてば、英会話スクールの先生のように「聴き取ってくれる」ことができるようになるからです。

だから、日本人であったら、日本語は日本人なりの発音で、日本人にあった「英語の発音」のルールだけを守ってください。

日本語の癖が多少残っていても、要点をしっかり直せていれば問題はありません。

 

最後に宣伝になりますが、ひとりで発音を治すのはなかなか難しいと思います。

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では英会話を学習中のみなさん!発音練習、頑張りましょう!

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