「日本は漢字文化圏にあるために、視覚に訴えることが多い。文字さえ違っていれば音声はあいまいでもかまわないという考え方がどうも底辺にあるようだ。しかし、言葉はまず音声が基本である。子供はまず音声から覚えるし、また大人になっても、音声によるコミュニケーションはわれわれの社会生活のかなりの部分を占めている。
今のような日本人の英語の発音でよいのかどうか。日本人の英語は強弱のリズムがあまりなく、何を相手に伝えようとしているのかが分からないというような不評が多い。個々の母音についても、例えば、thisやliveなどの母音が、それぞれ、these、leaveなどの母音と質的な差を設けずに発音されている場合も少なくない。liveとleaveの質的差異がなければ、例えば、I'm
going to live here.が「ここに住みたい」のか、それとも、「ここから出ていきたい」のかはっきりしないのである。
これからの英語教育の改善のためには、これら基礎的な発音をから練習し、自信を高めるべきである。この度、最高の技術と音声学の知識を結集して出来上がったPRONTESTの発音チェックに期待を寄せたい。inの母音を正しく発音できているかどうかは、PRONTESTのソフトが判断してくれる。そして、どこがおかしいのかの指摘と、またどうすれば直るのかというきめ細かいアドヴァイスを受けて、再挑戦することができる。良くできれば、Excellent!とか、Perfect!と褒めてくれるが、もし英語らしい発音からずれていると、40点とか60点とか表示される。
実験的に英語音声学の授業で使ってみたところ、学生の発音は生まれ変わるほどよくなった。英語の発音を真似ればよくなるという時代から、音声分析による原因の究明に基づく科学的な英語発音習得時代に入ったことを実感している。PCに比較的安価な「発音力」というソフトウェアを立ち上げるだけで、自分の好みのスピードで自学自習もできるので、普段の音声重視の授業のほか、TOEICのスピーキング、英検上級、英語面接試験などにも役立つ。